自動車の自動ブレーキは万能と誤解している人が多い件

アンタの車は勝手に止まるヤツ付いてるんか??

と、何度か田舎の近所のおばあさんに聞かれたことがあります。

「止まるのをアシストはしてくれるけど、勝手には止まらないよw」

と100点の回答をするのは難しいので、そう答えます。

ただ、結構自動ブレーキ、自動ブレーキとテレビなどで呼んでしまったために少し誤解を生んでいる部分があるんじゃないかなー?

と思います。

スポンサーリンク

ドライバーの2人に1人は衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)を誤解しているという事実

自分の周りでもそうですが、

自動ブレーキのついたクルマ=ブレーキを踏まなくても止まってくれるから事故を起こさない。

そういう風に誤解している人が多数います。これは初期の各自動車メーカーの誇大広告とも受け止められかねないアピールがそういう誤解を招いている一因となっているのかもしれませんが、下記の様にJAFの調べでも約半数のドライバーが自動ブレーキを誤解している様です。

実際のところ、コマーシャルなどでは自動でブレーキが作動して寸前で停止する様なコマーシャルが多くありましたが、下の方に小さな読めるか読めないかわからないサイズの文字で作動条件などの説明が入っていました。

販売店でも「停止することを保証するというものではない」という説明を受けているはずです。

JAFは、全国のドライバー35,614名を対象に、「自動ブレーキ」や「ぶつからない車」などと呼ばれているASV(先進安全自動車)への関心度・認知度・理解度を把握すべく、調査を実施し、その結果を受けて、インフォグラフィック「自動車の未来」をJAFホームページ内(http://www.jaf.or.jp/eco-safety/asv_cg/enq.htm)で公開した。

近年、「衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ※)」を搭載した車が増えている。その機能や性能は、車種によって異なっており、また、天候や道路状況によってはシステムが十分に作動しない場合もあるなど、「自動ブレーキ」はあくまでもドライバーを補助するシステムであり、万能ではない。

しかし、そんな「自動ブレーキ」の特性を正しく理解しているドライバーは約2人に1人(54.6%)という実態が、JAFの独自調査により明らかとなった。

ニュースやCM等で注目を集める「自動ブレーキ」や「ぶつからない車」が、あくまで安全運転をサポートする装置であること、また、運転者がおらず、ハンドルもない「完全自動運転」の実用化は2030年ごろと、まだまだ“先の話”であることを伝え、ドライバーの注意喚起と正しい理解の促進を図るべく、インフォグラフィックを制作した。

※この調査では、正式名称(衝突被害軽減ブレーキ)の認知度を考慮し、一般的によく知られている「自動ブレーキ」という言葉を使用した

衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)とまとめて言っても各社色々な自動ブレーキのシステムがあり一元化されているわけではない

自分はマツダのCX-5に乗っていますが、この1車種で考えてもSCBS,SBS。スマートシティブレーキサポートとスマートブレーキサポートという二つに衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)のシステムを搭載しているとわけです。

ここで、二つスマートなんちゃらと文字をみただけで構造、システムを判断できる人はもちろんいないわけで、

簡単に分けて書くと

  • スマートシティブレーキサポート(SCBS)・・・赤外線を使って近距離、低速域でのブレーキをアシストしてくれる(作動条件あり)
  • スマートブレーキサポート(SBS)・・・作動にはミリ波レーダーを使用し、中速以上でブレーキをアシストしてくれる(作動条件あり)

マツダ一社の衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)だけで頭がこんがらがってしまうことがわかるかと思います笑

作動条件ってのが誤解を招く要因の一つの様な気がする

衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の作動条件というものがあり、一定の条件が揃っていないと自動ブレーキの機能は発動しません。

では、作動条件としてわかりやすい例を一つ・・・「各社色々な想定で衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)を開発していると思いますので、一社だけを否定しているわけではありません。あくまでも誰にでもわかりやすい例として記載させていただいています。」

ダイハツ  スマートアシスト

ワイパー作動時はスマートアシストが作動しません。

これほどわかりやすい作動条件はないかと思うんですが、雨が降っていてワイパーを使用しているタイミングでは衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)のアシストが得られないということです。

これはフロントバンパー内に衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)のセンサーを装着しており、雨天時の動作を保てないというところに原因があるかと思うのですが、バンパー内にセンサーを装着しているところにはダイハツさんの意図もあるわけですから、こう言った部分を含めて車両を検討する際には比較するべきなのかもしれません。

自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)が効きそうなシチュエーション

上記の様に全ての状況においてブレーキをアシストしてくれるパーフェクトな衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)は現在のところ存在しません。

ただ、将来的にはそうなっていくんでしょうが、

現状では

衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)がなかったら絶対事故になっていた事故を防いでくれる可能性があります。

そう捉えるのが一番適切です。現実に衝突被害軽減ブレーキの装着車の事故率は下がっています。

ただ、

「渋滞の中で居眠りをして、うっかり後ろから追突してしまう」

↑これは一番うっかりな事故なわけですが、速度、真後ろからアクセル、ブレーキ操作を伴っていないことが予測される条件で、この条件であれば結構な確率で事故を防いでくれるのかもしれません。

旅行帰り、帰省中、眠さに負けて追突していたシチュエーションを防いでくれるだけでもありがたい機能であるとは思います。

結局のところ、車が停止できるかどうかは路面とタイヤの摩擦次第

衝突被害軽減ブレーキだとかセンサーだとか色々書いてみたわけですが、

結局のところクルマが停止できるかどうかはブレーキを踏んでタイヤと路面が摩擦を起こすことにかかっています。

衝突被害軽減ブレーキの機能が優れていたとしても、晴天時には無事に止まれた案件があったとしても、雨天時に同じ状況で衝突被害軽減ブレーキが作動したとしても無事に止まれないことだってあるわけです。(路面の摩擦が少ない為)

こういった背景も含めて、自動運転 という機能の開発が進んでいけば安全性もグッと上がってくるものと期待したいですね。

スポンサーリンク